「脱毛後に毛が抜けない」と聞いたことはありますでしょうか?
時折、その様な内容をネットなどで目にすることがあります。
実際に施術を受けられた後に「どうして抜けないの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
その様な方に記事を読んで頂いて、少しでも疑問点が解消されればと思います。
今回は、「医療脱毛を照射後に毛が抜けない」という意見に対して、考えられる原因を詳しく解説していきます。
脱毛機器によって毛の抜け方は変わる
医療クリニックで使用されている、脱毛レーザーの種類も大きく分けて2つあり「熱破壊式」と「蓄熱式」になります。
そのどちらを使用し照射したのかによっても、脱毛効果が実感できる日にちも変わっていきます。
脱毛が始めての患者様に多いのが、「医療脱毛はレーザーを当てたらすぐに毛が無くなる」と思われてる方が多いようです。
ですが、レーザーを照射して脱毛までの一連の流れがあるので、是非参考にして頂けたらと思います。
熱破壊式レーザー
熱破壊式レーザーとは、高い出力のレーザーを照射することで発毛組織(毛乳頭・毛母細胞)を壊していきます。
また、熱破壊式レーザーであれば、照射後に2週間前後で毛が抜けていき、短期間で脱毛効果を実感しやすいのがメリットと思われます。
その反対で、熱破壊式レーザーのデメリットとしては、個人差がありますが照射時に痛みを伴う事と、産毛などのメラニンが薄い毛に対しては効果が現れにくいです。
蓄熱式レーザー
蓄熱式レーザーは、(熱破壊式レーザーよりかは)低い出力で照射し、毛の生成を促す司令塔の役目をしている「バルジ領域」という箇所のみに熱を加えて破壊していきます。
蓄熱式レーザーは「バルジ領域」のみを破壊していくため、産毛や細毛にも効果的と言われています(バルジ領域は皮膚表面に近い場所にあるため)
そしてメリットとしては、低出力のレーザーで照射をしていくため、肌への負担も少なく熱破壊式レーザーのような痛みは伴いません。
そのため、痛みを感じやすい人にはとてもお勧めな脱毛機になります。
反対にデメリットとしては、蓄熱式レーザーは毛根に徐々に熱を加え脱毛していくため、即効性を求められている方には不向きかもしれません。
大体、照射してから2~3週間後に毛が抜けていきますので、照射してからのタイムラグは発生します。
成長期以外の毛には脱毛効果は無い
「毛周期」という言葉をカウンセリン等に来られた方は耳にしたと思います。
その毛周期の中でも成長初期・成長期・退行期・休止期と分かれており、成長と休眠を繰り返しています。
また、体の各部位によっても毛周期の期間が異なってきます。
以下に、毛周期中の各期間について詳しく解説いたします。
成長初期・成長期の毛
この周期の状態の毛は、根が深くメラニン色素が濃くなっているため、効果的な脱毛ができると考えられています。
退行期の毛
近年の、発達した脱毛機器の中では、この退行期のけ毛に関しても効果が発揮できると考えられているものもありますが諸説あります。
また、ごく一般的な考え方としては退行期の毛には、医療脱毛の施術を行なったとしても、脱毛効果を感じられず結果的に抜けないと言われています。
成長期の毛と比べるとメラニン色素が薄くなり、根も浅くなっているためです(毛乳頭が萎縮し、毛幹が離れていく)。
休止期の毛
この周期の毛の状態は簡単に言うと「抜け落ちる期間」となります(毛幹は皮膚上層に移行し、毛乳頭は消失する)。
レーザーで照射するにあたって、ターゲットとしている毛乳頭から離れてしまっているため、照射をしたとしても脱毛効果は一切無いと言われています。
十分なエネルギーを加えることが出来なかった
脱毛施術を受けてから1~2週間経っても、脱毛効果を全く実感できなかった場合、1つの可能性として「毛の発毛組織に十分なエネルギーを与えることが出来ていなかった」という事です。
十分なエネルギーを与えられなかったと考えられる理由を以下に述べていきます。
毛の密集している部位
例えば、毛の密集している部位などにレーザーを照射すると、エネルギーが分散してしまいます。
その結果、1本の毛にしっかりとした熱が入りにくくなるのです。
照射をしていたとしても、上記で説明した様な現象が起きる可能性もあるため、一概に照射漏れという一括りにするのはナンセンスなのかもしれません。
毛の密集度だけで話しをすると、脱毛施術初回は、毛が多く生えているためエネルギーが分散され抜けにくい部位もありますが、回数を重ねていくと、毛が抜けて密集度が低くなるため、エネルギーは伝わりやすくなります。
ですが、回数後半になると毛自体にメラニン量が少なかったり、皮毛角が大きい毛が残っていたりするので、一概に密集度が低くなったからといって簡単に脱毛出来る訳ではありません。
レーザー出力不足
単純にレーザーの出力調整の際に低く照射してしまい、エネルギー不足になってしまった場合です。
この対象となる事が多いもが、「細い毛や産毛」になります。
この細い毛たちは、出力が弱ければ抜けることは難しいとされています。
ですが、最初から出力を高く照射するのは、肌トラブル(火傷)のリスクもあるため、大変危険な行為になります。
肌トラブルが起きて、最悪跡が残ってしまうと、後処置にもかなり時間が必要となってくることもあります。
そのため、段階的に肌状態を確認・患者様にも確認しながら出力を上げていくのがベストだと言われています。
また、弱い出力で照射してきた毛も回数を重ねるごとに、抜ける可能性もありますので、肌トラブルを起こさないのが1番の最優先事項です。
照射漏れ
施術の際に、その部位に照射を当てれておらず、脱毛効果を感じられないのは照射漏れです。
その言葉通り、レーザーを当てていないので、毛は抜けません。
ある程度、施術後の日にちが経過して、この箇所だけ毛が残っているなと感じられた場合には、一度クリニックにご相談されるのも良いかもしれません。
ですが、その際の注意点として、各クリニックによって照射漏れの申告については、施術後からの期限が決められているところが殆どになりますので、期限内にで連絡をしなくてはなりません。
白髪の毛は抜けない
施術部位によっては、白髪になっている箇所もあります。
白髪はメラニン色素を含んでいない状態のため、レーザーが当たっていたとしても反応しません。
反応しないという事は、脱毛効果を期待出来ないということになります。
※白髪は、「絶縁針脱毛」で施術を受けると、脱毛可能です。
3波長医療脱毛はこれらの要因をおおよそ解消
3波長レーザー脱毛は、1波長や2波長のレーザー脱毛機に比べて毛の取りこぼしが少ないと考えられます。
その理由は、3波長が提供する広範囲なカバレッジと特定の毛質や肌色に対する効果的なアプローチにあります。
特徴 | 説明 |
---|---|
波長の多様性による広範囲なカバレッジ | 3波長レーザー脱毛機はAlexandrite(755nm)、Diode(808nmまたは810nm)、Nd:YAG(1064nm)の3つの異なる波長を使用します。この多様性により、異なる深さの毛根、異なる毛質、さまざまな肌色に効果的に対応できます。1波長や2波長の脱毛機では、特定の毛質や肌色に対する効果が限定される場合がありますが、3波長はより多くのバリエーションをカバーします。 |
特定の毛質や肌色への効果的なアプローチ | 3波長の各波長は、異なるタイプの毛に特化しています。Alexandriteは軽い色の細い毛、Diodeは中程度の深さの毛、Nd:YAGは深い毛根の太い毛や濃い肌色に効果的です。このように、3波長はそれぞれ異なる特性を持ち、脱毛処理の際の「取りこぼし」を最小限に抑えます。 |
毛の成長サイクルへの適応 | 1波長や2波長の脱毛機では、特定の毛の成長サイクルやタイプに対する効果が限られる場合があります。しかし、3波長レーザー脱毛では、異なる成長段階や毛質に対してより広範囲に効果を発揮することができます。 |
肌へのダメージの軽減 | 3波長を使用することで、肌へのダメージを軽減しつつ、効率的な脱毛が可能になります。特に敏感肌の人にとっても安全な脱毛法となり、肌トラブルによる脱毛効果の低下を防ぎます。 |
これらの理由から、3波長レーザー脱毛は1波長や2波長のレーザー脱毛機に比べて、毛の取りこぼしを大幅に減少させることが期待されます。
以下より当院の3波長レーザー脱毛の詳細をご確認頂けます。
まとめ
ここまでに脱毛効果を感じられなかった際の考えられる原因と解消法をお伝えしてきました。
実際にクリニックに通われている方の中でも、どうしてだろう?と疑問に思われる方は多いと思われます。
医療脱毛を受けられる際に、少しでも脱毛についての情報を詳しく知っておく事で、疑問や不安などが解消され、施術に臨むことが出来ます。
また、自分で考えても分からない場合や、心配に思われている事なども、何かあればクリニックのスタッフや看護師・医師などに聞いてみるのも良いかと思われます。
今回の記事を読んで、「医療脱毛」にご興味がおありな方は、是非当院のカウンセリングまでお越し下さいませ。
コメント