医療脱毛で脱毛しきれない毛があるって本当?

よくあるご質問 脱毛 脱毛基礎知識

1. 医療脱毛の仕組み

医療脱毛は、レーザーを使用して毛根のメラニンに反応させ、発毛組織を破壊することで永久脱毛を目指す施術です。
エステ脱毛とは異なり、医療機関でのみ受けられる施術であり、より高い出力のレーザー機器を使用できるます。
しかし、「医療脱毛を受けても脱毛しきれない毛がある」という話を耳にすることがあります。それはなぜでしょうか?

2. 医療脱毛でも脱毛しきれない毛がある理由

医療脱毛の効果には個人差がありますが、主に以下のような理由で脱毛が完全にできない毛が存在することがあります。

理由 詳細
① 毛周期の影響 毛には「成長期」「退行期」「休止期」という毛周期があり、レーザーが効果を発揮するのは「成長期」の毛だけです。退行期や休止期の毛にはレーザーが十分に作用しないため、一度の施術ですべての毛をなくすことはできません。数回の施術を重ねることで徐々に毛が減っていきますが、すべての毛が成長期であるわけではないため、完全に脱毛しきるには個人差が出るのです。
② 産毛や薄い毛には効果が弱い 医療脱毛のレーザーは、毛の黒いメラニンに反応して熱を発生させます。そのため、メラニンが少ない産毛や薄い毛には十分な効果を発揮しにくいことがあります。特に顔や背中、二の腕などは産毛が多く、照射を繰り返しても完全に脱毛しきれないことがあります。
③ ホルモンバランスの影響 女性ホルモンや男性ホルモンの影響を受けやすい部位(口周り、顎、胸、背中、へそ周りなど)は、ホルモンバランスの変化によって新たに毛が生えてくることがあります。特に、妊娠や更年期などのホルモンバランスの変化によって、脱毛後でも細い毛が再び生えてくることがあります。
④ 施術回数が足りていない 脱毛効果を最大限に引き出すためには、適切な回数の施術を受けることが重要です。一般的に、5回〜10回の施術が推奨されていますが、毛量が多い人や剛毛の人は10回以上必要になることもあります。脱毛回数が少ないと、まだ成長期の毛が十分に処理できていない可能性があります。
⑤ 肌質や体質の影響 人によって肌質や毛質が異なるため、レーザーの反応に違いが出ます。色素が薄い毛や硬毛化しやすい体質の人は、通常よりも脱毛効果が得にくいことがあります。また、日焼けした肌ではレーザーの照射が難しくなるため、日焼けが落ち着いてから施術を受ける必要があります。

3. 硬毛化・増毛化の可能性

医療脱毛を受けることで、まれに「 硬毛化(こうもうか) 」や「 増毛化(ぞうもうか) 」と呼ばれる現象が起こることがあります。

現象 説明
硬毛化 もともと細かった毛がレーザーの刺激によって太くなってしまう現象
増毛化 レーザーを当てた部分の毛が増えてしまう現象

これらは特に 背中・二の腕・顔などの産毛が多い部位 に起こりやすく、医学的にははっきりとした原因が解明されていません。しかし、 照射パワーを調整したり、異なる種類のレーザーを使用することで対策が可能 です。

4. 医療脱毛でより効果を高めるためのポイント

医療脱毛の効果を最大限に引き出し、脱毛しきれない毛を減らすためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

ポイント 詳細
① 施術回数を適切に受ける 医療脱毛は1回では完了しません。毛周期に合わせて 複数回の施術を受けることが必須 です。
② 産毛対策として蓄熱式脱毛を検討 通常のレーザー脱毛は「熱破壊式」と呼ばれる方法ですが、産毛や薄い毛には 「蓄熱式」 の脱毛機が効果を発揮することがあります。熱破壊式と蓄熱式を使い分けることで、より高い脱毛効果を得ることが可能です。
③ 施術前後の日焼けを避ける 日焼けした肌では施術ができないことがあるため、 施術前後は紫外線対策を徹底 しましょう。特に夏場は日焼け止めや帽子、長袖を活用することが大切です。
④ ホルモンバランスの変化に注意する 妊娠や更年期などの ホルモン変化が起こるタイミングでは、脱毛後に新たな毛が生える可能性 があります。ホルモンの影響を受けやすい部位は、追加施術を検討するのも良いでしょう。
⑤ 医療機関でのアフターケアを受ける もし硬毛化や増毛化が起こった場合は、自己判断せずに 医療機関で相談する ことが大切です。適切な対策を取ることで、改善する可能性があります。

5. 3波長の医療脱毛のメリット

3波長の医療脱毛とは、 異なる波長のレーザーを同時に照射する脱毛方法 です。従来の単一波長のレーザーとは異なり、 アレキサンドライトレーザー(755nm)、ダイオードレーザー(810nm)、ヤグレーザー(1064nm) の3つの波長を組み合わせることで、より効果的な脱毛が可能になります。

メリット 詳細
① 幅広い毛質・肌質に対応可能 3つの波長を同時に照射するため、産毛から剛毛まで、さまざまな毛質に対応可能です。色黒肌や日焼け肌の人でも施術がしやすくなります。
② 深い毛根にもアプローチ ヤグレーザー(1064nm)は皮膚の奥深くまで到達するため、男性のヒゲやVIOのような根深い毛にも効果的 です。
③ 施術時間の短縮 3つの波長を一度に照射することで、異なる毛質に同時にアプローチできるため、効率よく脱毛 でき、施術時間の短縮が可能です。
④ 硬毛化・増毛化のリスク軽減 硬毛化しやすい部位(顔や二の腕など)でも、異なる波長のレーザーを組み合わせることでリスクを軽減 しながら施術が可能です。
⑤ 痛みを軽減 低出力のエネルギーを分散しながら照射するため、痛みが少なく、刺激がマイルド になります。特に痛みに敏感な人に適しています。
3波長の医療脱毛が特におすすめな人
産毛や濃い毛の両方をなくしたい人
色黒肌・日焼け肌で脱毛を諦めていた人
ヒゲやVIOなどの深い毛根の脱毛をしたい人
痛みが苦手な人

3波長の医療脱毛を選ぶことで、脱毛のリスクが軽減できる事が期待できます。

3波長医療レーザー脱毛機

6. まとめ

医療脱毛は高い脱毛効果が期待できますが、 すべての毛を100%脱毛できるわけではない という点を理解しておくことが大切です。
毛周期、毛質、ホルモンバランスなどの要因によって、一部の毛が残ることがあります。
しかし、 適切な施術回数や機器の選択、アフターケアを徹底することで、より満足のいく脱毛効果を得ることが可能 です。
脱毛しきれない毛が気になる場合は、 医療機関に相談して最適なプランを提案してもらいましょう 。

この記事の監修情報

VIVACE CLINIC

当院は医療レーザー脱毛専門院です。脱毛に関しての基礎知識をまとめておりますので、現在医療脱毛をお考えの方はご参考ください。

関連記事